ハードウェア構成ガイドライン - ACSLS サーバーにアタッチされた STK ライブラリ


概要

直接アタッチされたライブラリの構成

SN6000 による直接アタッチされたライブラリの構成

DDS 構成

SN6000 による DDS 構成


概要

ACSLS サーバーによって制御される StorageTek ライブラリを構成できます。このように ACSLS によって制御される StorageTek ライブラリは、次のものの間で共有できます。

ACSLS サーバー コンピュータは、CommCell グループのコンポーネント (MediaAgent またはエージェントのいずれか) とすることもできます。システムは、StorageTek (STK) ライブラリを Vault98 または ACSLS サーバーを介して STK ライブラリにアクセスするその他のアプリケーションと共有できます。

サポートされているソフトウェア バージョン

次のソフトウェア バージョンは、さまざまなコンポーネントでサポートされています。

コンポーネント

ソフトウェア バージョン

Solaris 上の ACSLS サーバー 6.0、6.1、6.1.1、7.0、7.1 または 7.2
Windows 上の STK Library Manager 2.0
MediaAgent - Windows (クラスタを含む) Windows 2000

Windows 2003 Server (32 ビットおよび 64 ビット)

MediaAgent でサポートされているプラットフォームについては、「システム要件 - MediaAgent」を参照してください。

MediaAgent - Solaris (クラスタを含む) 32 ビット - 2.7 (Solaris 7)、2.8 (Solaris 8)、2.9 (Solaris 9) および Solaris 10

64 ビット - 2.7 (Solaris 7)、2.8 (Solaris 8)、2.9 (Solaris 9) および Solaris 10

Solaris 8 32 ビットおよび 64 ビット Sun クラスタ

Solaris 10 x64

MediaAgent でサポートされているプラットフォームについては、「システム要件 - MediaAgent」を参照してください。

Windows のライブラリ アタッチ 1.2、1.3、1.4.1 または 1.4.2

CommCell グループ内では、環境に応じて、ACSLS サーバーによって制御される StorageTek ライブラリに次のいずれかの構成を使用してアクセスするよう、MediaAgent を構成できます。

いずれの場合も、StorageTek SN6000 などのストレージ仮想化ハードウェアを使用することもできます。

この後のセクションでは、これらの各構成のハードウェア設定について説明します。


直接アタッチされたライブラリの構成

直接アタッチされたライブラリの構成では、Windows または Solaris MediaAgent を、ACSLS サーバーによって制御される StorageTek ライブラリを使用するように構成できます。Windows MediaAgent の場合は、StorageTek ライブラリを構成する MediaAgent コンピュータに、StorageTek の Windows のライブラリ アタッチ プログラムのインスタンスをインストールします。(サポートされているバージョンについては、「サポートされているソフトウェア バージョン」を参照してください)。

Sun Solaris MediaAgent の場合は、MediaAgent コンピュータに ACSLS クライアント サービスをインストールする必要があります。このソフトウェアは、ソフトウェア インストール ディスクに収録されており、MediaAgent のインストール時にインストールできます。(ソフトウェアのインストールの詳細については、「Solaris への ACSLS クライアント サービスのインストール」を参照してください)。

ACSLS サーバーは、直接 SCSI によりライブラリのメディア チェンジャに接続されています。各 MediaAgent は TCP-IP ポートを通して ACSLS サーバーと通信します。また、各 MediaAgent も SCSI ポートを使用してライブラリ内のドライブにアタッチされている必要があります。

StorageTek ライブラリ内では、一部またはすべてのドライブが、CommCell® グループによる排他使用のために MediaAgent に割り当てられている必要があります。割り当てられていないドライブは、他のアプリケーションや別の CommCell® グループに使用できます。

次の図は、ACSLS サーバーを使用する StorageTek ライブラリを構成するために必要なハードウェア構成の概要を示しています。


SN6000 による直接アタッチされたライブラリの構成

ACSLS サーバーは、直接 SCSI によりライブラリのメディア チェンジャに接続されています。各 MediaAgent は TCP-IP ポートを通して SN6000 と通信します。さらに、各 MediaAgent は、ファイバ チャネル ケーブルを使用して SN6000 にアタッチされている必要もあります。SN6000 は、ファイバ チャネル ケーブルを使用し、ブリッジまたはルーターを介してライブラリ内のすべてのドライブに接続されていることを確認します。

次の図は、StorageTek SN6000 があるシステムで、ACSLS サーバーを使用する StorageTek ライブラリを構成するために必要なハードウェア構成の概要を示しています。


DDS 構成

DDS 構成では、すべての MediaAgent は、少なくとも Windows MediaAgent または Solaris MediaAgent のいずれか 1 つがある場合に構成できます。(サポートされているバージョンについては、「サポートされているソフトウェア バージョン」を参照してください)。

この 1 次 MediaAgent には次のソフトウェアが必要です。

ACSLS サーバーは、直接 SCSI によりライブラリのメディア チェンジャに接続されています。さらに、1 次 MediaAgent は TCP-IP ポートを介して ACSLS サーバーにアタッチされている必要もあります。CommCell® 内の各 MediaAgent は、以下を使用してライブラリ内のドライブと通信します。

次の図は、複数の MediaAgent 間で DDS 構成を使用して StorageTek ライブラリを共有するために必要なハードウェア構成の概要を示しています。


SN6000 による DDS 構成

ACSLS サーバーは、直接 SCSI によりライブラリのメディア チェンジャに接続されています。さらに、1 次 MediaAgent は TCP-IP ポートを介して ACSLS サーバーと SN6000 にアタッチされている必要もあります。CommCell® グループ内の各 MediaAgent は、以下を使用してライブラリ内のドライブと通信します。

次の図は、複数の MediaAgent 間で SN6000 を使用する DDS 構成によって StorageTek ライブラリを共有するために必要なハードウェア構成の概要を示しています。

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