ドライバ構成


概要

Windows 2000 および Windows 2003 Server

Solaris

HP-UX

AIX

Tru64

NetWare

Linux


概要

ストレージ メディアのケーブル接続と構成が完了したら、ドライバの準備が完了し、MediaAgent のインストール先となるコンピュータ上でドライバが正常に動作していることを確認する必要があります。この確認は MediaAgent ソフトウェアをインストールする前に行います。以降の手順は、結論的なものではありませんが、よくある構成の問題を識別するのに役立ちます。

すべての SCSI アダプタとテープ デバイスのドライバがインストールされていることを確認します。

Windows 2000 および Windows 2003 Server

[コンピュータの管理] ウィンドウは、[スタート] メニューから [プログラム]、[管理ツール]、[コンピュータの管理] の順に選択して、アクセスできます。
  1. [コンピュータの管理] ウィンドウで、ライブラリに対してアタッチしたメディア チェンジャ、テープ、またはオプティカル ドライブが表示されていることを確認します。

  2. テープ ドライブまたはディスク ドライブを展開し、個々のドライブを選択して右クリックし、ショートカット メニューの [プロパティ] をクリックしてドライブ情報が正しいことを確認します。[デバイス ステータス] をチェックし、デバイスが正常に動作していることを確認します。
    ドライブが表示されていない場合は、デバイスを検出して適切なドライバをインストールしてください。このタスクの詳細については、ライブラリおよびドライブのメーカーから提供されているユーザー マニュアルを参照してください。

iSCSI ドライバおよび Storport ドライバを使用するデバイスの場合は、Windows の [コンピュータの管理] ウィンドウでライブラリのメディア チェンジャが有効になっていることを確認してください。その他のすべてのデバイスに関しては、Windows の [コンピュータの管理] ウィンドウでメディア チェンジャを無効化することをお勧めします。

  1. [コンピュータの管理] ウィンドウで、左のウィンドウ パネルの [デバイス マネージャ] を選択し、右のウィンドウ パネルの [メディア チェンジャ] を展開します。
  2. メディア チェンジャがアタッチされているライブラリを右クリックし、必要に応じてショートカット メニューの [有効化] または [無効化] をクリックします。

MediaAgent のインストール後、初めてコンピュータを起動するときは、リムーバブル ストレージ管理 (RSM) が無効化されていることを確認してください。

  1. 次のいずれかを行います。

Solaris

  1. SCSI/HBA/FC カード用の適切なドライバがインストールされていて、正常に動作していることを確認します。
  2. すべてのデバイス (ライブラリおよびドライブ) が正常に接続されていることを確認します。

HP-UX

HP-UX MediaAgent では、テープ ライブラリを使用するために、カーネル モジュール stapesctl、および schgr をロードする必要があります。これらのカーネル モジュールをインストールするには、次の操作を行います。

  1. Unix のプロンプトで、「sam」と入力します。
  2. システム管理マネージャのダイアログで、[カーネル構成] をクリックし、Return キーを押します。
  3. [カーネル構成] ダイアログで、[ドライバ] をクリックし、Return キーを押します。
  4. [stape] を選択します。
  5. [アクション] メニューの [ドライバをカーネルに追加] をクリックします。
  6. 手順 4 と 5 を繰り返して sctl および schgr のカーネル モジュールをロードします。
  7. [新しいカーネルの処理] を選択します。
  8. プロンプトで、システムを再起動するオプションを選択します。

AIX

AIX MediaAgent では、smit または lsdev コマンドを使用して、SCSI デバイスおよびテープ ドライブのリストを表示できます。また、グラフィカル管理ツールである wsm ツールを使用することもできます。

smit の使用

  1. Unix のプロンプトで、「smit」と入力します。

    SCSI アダプタの表示

  2. [システム管理インターフェイス ツール] ダイアログ ボックスで、[デバイス]、[SCSI アダプタ] をクリックし、[すべての SCSI アダプタのリスト] をクリックします。

    システムで使用可能なすべての SCSI アダプタのリストが表示されます。

    テープ ドライブの表示

  3. [システム管理インターフェイス ツール] ダイアログ ボックスで、[デバイス]、[テープ ドライブ] をクリックし、[すべての定義済みテープ ドライブのリスト] をクリックします。システムにアタッチされたすべてのテープ ドライブのリストが表示されます。

lsdev の使用

  1. Unix のプロンプトで、次のように入力します。

    lsparent -C -k scsi

    システムで使用可能なすべての SCSI アダプタのリストが表示されます。

  2. Unix のプロンプトで「lsdev -C -c tape」と入力します。

    システムにアタッチされたすべてのテープ ドライブのリストが表示されます。


Tru64

  1. すべてのデバイス (ライブラリおよびドライブ) が正常に接続されていることを確認します。
  2. 次のコマンドを使用して、システムにアタッチされたデバイスを表示します。

    hwmgr -show scsi

  3. デバイスが表示されない場合は、次のコマンドを使用してデバイスを自動検出します。

    hwmgr -scan scsi


NetWare

  1. すべてのデバイス (ライブラリおよびドライブ) が正常に接続されていることを確認します。
  2. 次のコマンドを使用して、システムにアタッチされたデバイスを表示します。

    list devices

    NetWare サーバーに接続されているデバイスのリストが表示されます。

    デバイスが表示されない場合は、次のコマンドを使用してデバイスを検出します。

    nwconfig

    Qlogic カードを使用しており、/IGNCFG コマンドを使ってデバイスを表示する場合は、Startup.ncf ファイルで /IGNCFG を指定して Qlogic HAM の load コマンドを編集します。
    カスタム デバイス モジュール (CDM) がロードされている場合は、ライブラリを構成する前にアンロードしておくことをお勧めします (例: nwtape.cdm)。

    list storage adapters コマンドを使用して、ロードされている CDM を特定し、unload コマンド (例: unload nwtape.cdm) を使用してそれらのモジュールをアンロードします。

    また、これらのモジュールが後続の再起動の後にロードされないように、unload コマンドのリストを autoexec.ncf に含めることをお勧めします。


Linux

Linux MediaAgent では、[ハードウェア ブラウザ] または [ターミナル] を使用して、SCSI デバイスおよびテープ ドライブのリストを表示できます。ハードウェア ブラウザを使用する場合は、次の操作を行います。

  1. すべてのデバイス (ライブラリおよびドライブ) が正常に接続されていることを確認します。
  2. SCSI デバイスに必要なドライバをインストールします。
    たとえば、GNOME を使用すると、[スタート] メニューから [システム]、[ハードウェア ブラウザ] の順に選択してハードウェア ブラウザにアクセスできます。
  3. Linux コンピュータでは、ライブラリおよびドライブをハードウェア ブラウザから表示できます。
  4. SCSI デバイスをクリックすると、そのコンピュータで使用できる SCSI アダプタのリストが表示されます。

  5. テープ ドライブをクリックすると、コンピュータにアタッチされたテープ ドライブのリストが表示されます。

ターミナルの使用

  1. すべてのデバイス (ライブラリおよびドライブ) が正常に接続されていることを確認します。
  2. SCSI デバイスに必要なドライバをインストールします。
  3. [ターミナル] ウィンドウで次のフォルダに移動します。

    /proc/scsi

    このファイルの場所は、Linux カーネルのバージョンによって異なる場合があります。
  4. 次のファイルを開きます。

    scsi

  5. コンピュータにアタッチされた SCSI デバイスが表示されます。