次の節では、デプロイメント プロセス全体の概要について説明します。詳細な手順および説明については、該当するリンクをクリックしてください。
コンポーネントをインストールする前に、この節で説明されていない付加的な情報については製品のリリース ノートを読んでください。
ソフトウェア コンポーネントは、必ず次の順序でデプロイメントしてください。
インストール手順は、必ず CommNet サーバーのインストールから始めます。CommNet サーバーは、システム内のすべてのコンポーネントを結び付ける役割を果たします。
次に、管理対象の CommCell に関連付けられている CommServe コンピュータにすべてのエージェントをインストールします。
QSM サーバー コンピュータの場合、CommNet エージェント ソフトウェアをインストールする必要はありません。ただし、QSMCell を CommNet ドメインに登録する必要があります。詳細については、「はじめに」を参照してください。
オプションで、CommNet ブラウザを任意のコンピュータにインストールし、CommCell をリモート コンピュータからモニタおよび管理することもできます。
オプションで、CommNet Explorer を CommNet サーバーにインストールすることもできます。CommNet Explorer をインストールすると、CommNet コンポーネント上の情報に対して、SQL データベースから直接クエリを実行できるようになります。
上記のインストール手順は、CommNet サーバー、CommNet エージェント、CommNet ブラウザ、および CommNet Explorer をインストールする最も一般的な手順です。複数のソフトウェア コンポーネントを選択してコンピュータにインストールする場合、インストール手順は異なります。この節で紹介されている手順は、ソフトウェアで推奨されているインストールおよび構成手順です。
CommNet サーバー ソフトウェアは、CommServe ソフトウェアをインストール済みのコンピュータ、または完全に独立したコンピュータにインストールします。
他のソフトウェアがインストールされていないコンピュータに CommNet サーバーをインストールする場合、BullCalypso インスタンスに CommNet サーバー データベース エンジンが作成されます。
CommServe コンピュータに CommNet サーバーをインストールする場合、CommCell が使用する Microsoft SQL Server インスタンス (BullCalypso インスタンス) が自動的に CommNet サーバー データベース エンジンに再使用されます。このインスタンス名は、ソフトウェアのバージョンをアップグレードした場合は異なる場合があります。
![]() インストール時の複数コンポーネントの選択インストール時に複数のコンポーネントを選択できます。ソフトウェアの共通パス、およびコンポーネント固有のパラメータを入力する必要があります。これにより、選択されたコンポーネントが正しい順序でインストールされます。たとえば、CommNet サーバーと CommNet ブラウザの両方を同じコンピュータにインストールする場合、インストール プログラムにより、必要なセットアップ パラメータのプロンプトが 1 回のセッションですべて表示されます。これにより、ソフトウェア コンポーネントのデプロイメントをすばやく行うことができます。さらに、インストールを取り消した場合やインストールに失敗した場合は、インストールを最初からやり直すことができます。この場合、インストールを再開するか、インストールを最初からやり直すかを選択できます。 次のフローチャートは、ソフトウェアのデプロイメント プロセスを示しています。 クラスタへのソフトウェアのインストールクラスタ環境の利点を活かすには、すべてのソフトウェア コンポーネントを正しくインストールする必要があります。次の節では、クラスタにソフトウェアをインストールするときの基本原理について説明します。ソフトウェアとクラスタの一般的な概要については、「クラスタ化」を参照してください。 物理、仮想、およびパッシブ インストールソフトウェアが正しく動作するには、クラスタ内の各ノードに必要なソフトウェア コンポーネントがインストールされており、Windows レジストリ情報が保持されている必要があります。ソフトウェアがクラスタに対応できるようにするには、インストール時にアクティブおよびパッシブの両方のノードに各コンポーネントをインストールします。 物理インストールソフトウェアのインストール時、デフォルトの設定では、ソフトウェア コンポーネントに対して物理インストールが実行されます。物理インストールでは、ソフトウェアはノードまたはマシンにインストールされ、クラスタとは無関係に動作します。この方法でインストールされたサービスでは、フェールオーバー保護などのクラスタ機能が使用できません。SQL iDataAgent を使用して仮想サーバーの CommNet サーバー データベースをバックアップする (推奨) には、クラスタ内の各物理ノードに Windows File System iDataAgent をインストールする必要があります。製品のインストール方法の詳細については、Books Online を参照してください。 仮想インストールソフトウェア コンポーネントは、仮想サーバーにインストールすることもできます。このインストール方法では、ソフトウェアは仮想サーバーおよび関連付けられたディスク グループにインストールされ、フェールオーバーなどのクラスタ機能を利用することができます。すべてのパッシブ ノードが使用可能である場合、選択した仮想サーバーにインストールすると、アクティブ (所有している) ノードおよびすべてのパッシブ ノードが更新されます。 パッシブ インストール自動インストール中に使用できないパッシブ ノードがある場合、パッシブ インストールを実行します。パッシブ インストールでは、アクティブ ノードに障害が発生した場合に、クラスタ内の別のノードがその処理を引き継ぐように設定できます。パッシブ インストールを行う場合、各コンポーネントのアクティブ インストール後に実行します。これにより、アクティブ ノードのレジストリ情報をパッシブ ノードに複製することができます。使用できないパッシブ ノードがある場合は、「手動によるパッシブ ノードのインストールまたはアップグレード」にある手順に従って、パッシブ ノードを手動でインストールします。 たとえば、クラスタに 5 つのノード (node1、node2、...) があると仮定します。自動インストールにより node1 をホストとする仮想サーバーに CommNet サーバー ソフトウェアをインストールします。ソフトウェアにより、node1 のフェールオーバー先のノードのリストが自動的に取得されます。ここで、自動インストール中に node3 が使用できなかったとします。ソフトウェアは、アクティブ ノード (node1) と使用可能なすべてのパッシブ ノード (node2、node4、および node5) に自動インストールされます。その後、node3 をフェールオーバー保護用に構成するには、node3 に別途ソフトウェアをインストールする必要があります。 |